アシックス「メタスピードエッジプラス」レビュー!サブ3.5ランナーが30kとハーフマラソンで検証! | デリキャンランの北海道大好きブログ!
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アシックス「メタスピードエッジプラス」レビュー!サブ3.5ランナーが30kとハーフマラソンで検証!

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アシックスレビュー
この記事は約13分で読めます。

2022年6月に新発売となったアシックスの厚底カーボンシューズ「メタスピードエッジプラス

当ブログをご覧の皆様でしたらお分かり頂けると思いますが、私はアシックスの厚底カーボンシューズを初めて購入致しました。

ここ数年、厚底カーボンの主流はナイキであり、私もその流行に乗ってナイキの厚底シューズを履き続けて参りました。

 

ただ近年ナイキ以外のスポーツメーカーもこぞって厚底カーボンシューズを開発。その中でもアシックス「メタスピードシリーズ」を愛用し始めるランナーが増加してきて、実業団ランナーや箱根駅伝を走るような学生ランナーで好記録が出始めました。

 

ランニングシューズレビューを書いている私として、読者の皆様から「アシックスのメタスピードシリーズはレビューしないんですか?」と言われて続けておりました。

そこで「メタスピードエッジプラス」が発売されるのを皮切りに、タイミング良く2022年7月に「札幌30K」、そして8月に「北海道マラソン」がありますので発売日に即購入!早速徹底レビュー致します。

 

ちなみに私の過去5年間のベストタイムは、

 

10キロ:39分16秒

ハーフマラソン:1時間28分05秒 ※2023年に社会人ベストを更新!

フルマラソン:3時間32分46秒

 

というタイムです。俗にいうサブ3.5くらいのランナーが物申している、という感覚で捉えてもらった頂けますと幸いです。

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端的にアシックス「メタスピードエッジプラス」前作との違いは?

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私自身初のアシックス厚底カーボンとなりますが、今回購入した「メタスピードエッジプラス」と前作「メタスピードエッジ」の違いについて、下記に簡単にまとめてみました。

前作からの変更点
①カーボンプレート ミッドソールの下部に配置。前作同様つま先に向かって傾斜となった
②ミッドソールの厚み 前作より+4mm厚くなり前足部25mm後足部33mmとなった
③ミッドソール素材増量 ミッドソールフォーム素材「FF BLAST TURBO」が16%増加
④アッパー素材 モーションラップアッパーへ変更、フィット性が向上
⑤シューレース(靴ひも) 凸凹構造のシューレースに変更。ホールド性が向上
⑥アウターソール(靴底) ASICSGRIPをアウターソール全面に搭載し、グリップ力が向上

と、前作からの大きな変更点は上記の6つ。ただ私は今回この「メタスピードエッジプラス」がアシックスの厚底カーボンシューズデビューでもあるので、前作との違いについては実走レビューは出来兼ねます。

私のようにこれまで「ナイキ」や「アディダス」の厚底カーボン一辺倒で今回のアシックス「メタスピードエッジプラス」の存在が気になっている方は多いはず(私の勝手な妄想ですが・・)

 

これまでにナイキ・アディダス・ニューバランス・ホカオネオネの代表的な厚底カーボンを履いてきた中でのアシックス「メタスピードエッジプラス」との違いや、変更点の解説について下記にレビューして参ります。

「メタスピードエッジ」か「メタスピードスカイ」どちらを選ぶべきか?

ところでアシックスの厚底カーボンの最高峰シューズ「メタスピードスピードシリーズ」には今回私が購入した「エッジプラス」と「スカイプラス」の2種類のシューズが存在します。

「エッジプラス」と「スカイプラス」一体どう違うのか?ということですが、「エッジプラス」はピッチ走法向け、「スカイプラス」はストライド走法向けです。

 

カーボンプレートの配置位置の違いなどもあり、ナイキで例えると「アルファフライ」と「ヴェイパーフライ」くらいの違いがあるのではないでしょうか。

※出典:アシックス公式サイトから抜粋 https://cms-static.asics.com/media-libraries/79540/file.png?20220530042228

 

で、一体自分自身は「ピッチ走法」なのか?「ストライド走法」なのか?わかりませんよね?

 

そこで自分が「ピッチ」「ストライド」どっちの走行なのか?またご自身の走法には「エッジプラス」「スカイプラス」どちらのシューズが最適なのか?を判定できるツールが「アシックス公式サイト」にあります↓

Access Denied

 

私はこれで自分のランニング時計「ガーミン」からピッチを抽出してツールに入力。「メタスピードエッジプラス」という判定結果が出ましたので、「エッジプラス」を購入致しました。

「メタスピードエッジプラス」 の履き心地・サイズ感・フィット感は?

私は当ブログを通じてこれまでにナイキ・アディダス・ニューバランス・ホカオネオネなど多くの厚底カーボンシューズを履いて参りました。サイズは全て25.5センチです。

 

もちろんアシックス「メタスピードエッジプラス」も25.5センチを購入。他メーカーのシューズ同様に同サイズで問題ありませんでした。他メーカーのシューズから「メタスピードエッジプラス」を購入される際には同サイズで良いでしょう。

履き心地やフィット感も申し分ありません。私はやや足幅は広い方なのですが、「メタスピードエッジプラス」は前作と比べてやや足幅が広くなりましたので、窮屈感も全くありません。

そして絶妙な履き心地やフィット感をもたらしてくれている要因の一つが靴ひも(シューレース)の変更です。ナイキのアルファフライにも採用されている走っている間に緩みにくいデコボコした靴ひもを採用。これめちゃ良いです。

それと絶妙な履き心地やフィット感をもたらしてくれる二つ目の要因がアッパー素材(靴表面の生地)の変更です。

軽量素材「モーションラップアッパー」は伸縮性のある生地で、これが絶妙なフィット感をもたらしてくれます。

「メタスピードエッジ」の重さは?

アシックス「メタスピードエッジ」の気になる重さですが25.5センチで片足188gです。これはかなり軽いですね。

2023年11月現在までの1年間で発売された代表的な厚底カーボンシューズの重さを並べてみました。

※ナイキ「ヴェイパーフライネクスト%3」のみ26㎝での測定となります。

メーカー名 商品名 一足の重さ
(25.5㎝)
アシックス メタスピードエッジプラス 188g
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 178g
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 178g
ナイキ アルファフライ 190g
ナイキ ズームフライ5 260g
アディダス アディオスプロ3 197g
ホカオネオネ ロケットX2 192g

アシックス「メタスピードエッジプラス」も他社に引けを取らない軽さとなっているのがお分かり頂けると思います。

 

シューズの重さも購入の際の一つのポイントになるかと思いますので、ぜひ参考にされてください。

早速「札幌30K」で「メタスピードエッジプラス」を履いてみた!

アシックス「メタスピードエッジプラス」の発売から程ない2022年7月3日に北海道マラソンの前哨戦「札幌30K」が開催。

その際に早速「メタスピードエッジプラス」を履いて出走致しました。

私以外にも「メタスピードエッジプラス」を履いているランナーを二、三人お見かけ致しました。やはりアシックスの厚底シューズの浸透度は前作よりも高いと感じます。

「札幌30K」はペーサーが各二人付いており、私は1キロ5分のペースの集団に入りました。本当は1キロ4分30秒のペース集団に入る予定でしたが、スタート時の気温が28度湿度70%で、その後32度まで上がるとのことだったので、一つ後の集団の1キロ5分ペースの集団に入ることにしました。

結果、

19キロまでは順調なペース。むしろ「メタスピードエッジプラス」の力を借りて軽く走っているつもりでもグイグイと前に進んでしまう感じ。しかしあまりの暑さに21キロ以降大きくペースダウン・・

脱水気味になりながらもなんとか30キロ走り切りました・・今回は北海道にしては気温と湿度が高過ぎたため、20キロ以降失速してしまいまたが、30キロ走り切っての「メタスピードエッジプラス」を履いて走った肌感覚は、

  • サブ3.5くらいのペース(1キロ5分切りくらいのペース)ではシューズの性能を持て余してしまうくらい、グイグイと前に進んでしまう
  • 他メーカーの厚底カーボンのようにシューズが厚底すぎるがゆえにカーブなどで足をくじいてしまう感じは「メタスピードエッジプラス」では全くなかった。走っている時の安定性は非常に高い。
  • クッション性が高いのと厚底カーボンによる反発力も高く、サブ3.5ランナーにはふくらはぎへの負担が大きい
  • なので「メタスピードエッジプラス」がサブ2.5ランナー向けと謳っているだけに、脚力に自信のある方でないと、20キロ以降のレースで使いこなすのは難しい

こんな印象でした。「札幌30k」以外の20キロ走などでも「メタスピードエッジプラス」を履いて走りましたが、終わった後のふくらはぎのダメージが大きかったです。※結論サブ3.5ランナーに「メタスピードエッジプラス」は向いているのか?については後述致します。

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その他「メタスピードエッジプラス」の気になる部分 耐久性・撥水性通気性は?

30キロ走り終わった後の耐久性、アウトソール(靴底)の減り具合ですが、白い素材の部分に多少の汚れがあるものの、

つま先からアウトソールの外側にかけての黒い部分、アシックス独自の素材「ASICSGRIP」は30キロ走っても全く摩耗しませんでした。これは耐久性が低いと言われているナイキの厚底カーボンシューズとの大きな違いかと思います。「メタスピードエッジプラス」の耐久性はかなり高いと言えます。

またこのアシックス独自のアウトソール「ASICSGRIP」のグリップ力はかなり高いと言えます。何よりも「メタスピードエッジプラス」は前作よりも足幅が広がったのとミッドソールの厚みが増した影響で、地面を捉える面積が広いと感じました。その分前に進んでしまうんでしょうね。

また「札幌30K」とは別の日に雨の日に「メタスピードエッジプラス」を履いて走ってみました。雨の日でのグリップ力は申し分ありません。タイル素材の地面でもツルッといくことはありませんでした。これはすごい。

アッパー素材「モーションラップ」は伸縮性のある軽量の素材ですが、撥水性・通気性は他の厚底カーボンシューズとなんら変わらないかな?というのが「札幌30K」と雨の日に走った感想です。

「メタスピードエッジプラス」は灼熱の「札幌30K」でも蒸れることはありませんでしたが、水を浴びまくったのでシューズ内は結構濡れました。

 

雨の日や真夏の水浴びするレースではどうしてもシューズがびしょびしょになります。これを防ぐシューズは「GORE-TEX」搭載のシューズしかないのでは?(笑)

 

厚底カーボンシューズの他の機能性を見てしまうと、撥水性はどうしても後回しになりがちです。

果てしてサブ3.5ランナーに「メタスピードエッジプラス」は向いているのか?

上述の通り「メタスピードエッジプラス」はクッション性と反発力が大きく、私ほどのサブ3.5ランナー程度の脚力では、相当脚力を鍛えていないと20キロ以上の距離を走る場合、ふくらはぎへの負担が大きくなります。

 

ですのでサブ3.5付近のランナーの皆様には、フルマラソンを走る際、ミッドソールが柔らか過ぎず、厚底カーボンの反発力がそこまで大きくないホカオネオネの厚底カーボン「カーボンX3」が私はおすすめです。

同じ30キロを走ってもふくらはぎに対する負担が明らかに違います。特に走り終わった後にその差が出ますが、ホカオネオネ「カーボンX3」ではふくらはぎへのダメージはほぼありませんでした。

 

ホカオネオネ「カーボンX3」についてレビュー記事を書いていますので、気になる方はぜひご覧ください↓

ホカオネオネ「カーボンX3」レビュー!厚底カーボンデビューにおすすめ!前作との違いを徹底解説!
2022年3月1日に新発売となったホカオネオネ「カーボンX3」 ホカオネオネ市場最強の厚底カーボンシューズで前作「カーボンX2」がサブ3.5ランナーに一番適していると実感している私が新作「カーボンX3」を前作「カーボンX2」やナイキ「ズームフライ4」と比較徹底解説!

厚底カーボンシューズが高騰!コスパ的にもアシックス「メタスピードエッジプラス」はおすすめ!

2023年10月現在、最新テクノロジーを駆使しまくっているランニングシューズメーカー各社が相次いで発売している厚底カーボンシューズの価格高騰が止まりません・・

以下は2023年10月現在の各主要メーカーの厚底カーボンシューズの定価(税込)をお示ししてます。

メーカー名 商品名 定価(税込)
アシックス メタスピードエッジプラス 27,500円
アシックス メタスピードスカイプラス 27,500円
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 29,700円⇨
35,750円
ナイキ アルファフライ2 31,900円⇨
39,325円
ナイキ ズームフライ5 18,700円⇨
19,800円
アディダス アディオスプロ3 26,400円
ホカオネオネ ロケットX2 35,200円

2023年7月にナイキがこぞって厚底カーボンシューズの値上げに踏み切りました。もはや3万超えが当たり前となってきた昨今ですが、その中でもアシックス「メタスピードプラスファミリー」は安く感じてしまいます。

3万円超えが当たり前の時代でも3万円は超えない価格設定、そして他のシューズに引けを取らないシューズ性能からもアシックス「メタスピードプラスファミリー」は、コスパ重視のランナーにおすすめの厚底カーボンシューズと言えます。

まとめ サブ3.5ランナーではハーフマラソン1時間半切りなら「メタスピードエッジプラス」がおすすめ!

サブ3.5ランナーにはアシックス「メタスピードエッジプラス」の出番はないのか?と言うとそうではありません。

私は「札幌30K」前の刺激として「メタスピードエッジプラス」を履いて、9キロのロード走の最後に1000メートルを1本走りました。4本切りくらいで走ったつもりが3分36秒でした。

やはり4分を切るようなスピードではクッション性と反発性の高さをいかんなく発揮してくれました。

 

サブ3.5付近のランナーでは距離が長くなるほどふくらはぎへの負担が増すことからフルマラソンではなく、10キロや1時間半前後を目標に走るハーフマラソンで「メタスピードエッジプラス」が使えるのでは?と感じました。

ちなみに私はアシックス「メタスピードエッジプラス」が誰よりも早く入手して履いてみたかったので、真っ先に購入できる先を探しまくりました。

その結果、スポーツ用品店「アルペン」のオンラインショップがサイズも豊富で、6月15日の発売日にポチって2022年6月24日には自宅に届きました。

「アルペン」でアシックス「メタスピードエッジプラス」を見てみる
2023年11月現在、新色も発売となって楽天やアマゾン、Yahoo!にも豊富に在庫が出てます↓

コメント

  1. 村山眞寿雄 より:

    まずは投稿者さんに心からお礼を申し上げます。
    アシックスメタスピードエッジ+の購入を考えながら投稿を熟読しました。
    私は投稿者さんよりも一段遅いランナーです。しかも今年69歳になるラン暦25年の男性です。
    フルのベストは3:40、ハーフは1:30、いずれも65歳での記録です。
    ただ、最近はどうしてもフル後半の脚力不足を感じていたので「エッジ+」を考えていました。
    しかし、記事を読み進む中で共感するコメントが多く、結局ホカオネオネの厚底カーボン「カーボンX3」を購入、先日のフルを走りました。
    HOKAは予想もしていなかったのでいささか冒険ではありましたが、投稿者さんを信じました。
    結果は何とか3時間台で滑り込み・・・足は何とか持ってくれましたが、下半身の筋トレ不足を痛感してのゴールでした。
    しかし、読んでいたコメントどおりで、35キロ以降、もしメタスピードあるいはこれまで使っていたナイキシリーズならもっとふくらはぎのダメージがあっただろうと思います。
    最後の1.5キロでスパートできたことがその表れかと感じます。
    ナイスなコメント、そして経験に基づいた多くの資料をありがとうございました。
    今後ともご活躍をお祈りします。

    • 村山眞寿雄さま、69歳でフル3’40″、ハーフ1’30″とは凄いですね!  そのお年までその脚力を維持できているのが本当に羨ましいです! また当ブログをご覧・参考にして頂き、誠にありがとうございます! コメントがブログ更新の励みになります! アシックス「エッジ+」はナイキやアディダスに比べてミッドソールは硬めで、後半ふくらはぎに対するダメージは少なく、またホカ以上の反発力がありますので、ハーフ1’30″を切るには向いていると思います! 

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