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ナイキ「ヴェイパーフライ4」実走レビュー|前作ヴェイパーフライ3との違いと3時間15分・ハーフ85分目線での使用感を正直レポート

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ランニングシューズレビュー
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フルマラソン3時間15分切り、ハーフマラソン85分切りを目指す市民ランナー目線で、ナイキ「ヴェイパーフライ4」を実際に履いて走った感想をまとめました。


特に「前作ヴェイパーフライ3」との違いが気になっている方に向けて、変更点や使用感を正直にレビューしていきます。

ちなみに私の過去5年間のベストタイムは、

10キロ:39分16秒(伊達ハーフマラソン)
ハーフマラソン:1時間24分02秒(2024年東京レガシーハーフマラソン)
フルマラソン:3時間25分12秒 (2024年洞爺湖マラソン)

というタイムです。俗にいうサブ3.5ランナーが何か物申しているな、という感覚で捉えてください。

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ヴェイパーフライ3からヴェイパーフライ4への主な変更点

前作「ヴェイパーフライ3」から新作「ヴェイパーフライ4」への大きな変更点は4つありました。見た目も大きく変更となった「ヴェイパーフライ4」の変更詳細について以下にご紹介致します。

ナイキ公式サイトから「ヴェイパーフライ4」を見てみる

【ミッドソール素材】→ズームXフォームの改良(より軽量化)

これまでもヴェイパーフライにはナイキ史上最も反発力が高い「Nike ZoomX」フォームが使用されてきました。

この「Nike ZoomX」フォームがヴェイパーフライ4ではさらに軽量化され、ミッドソールをわずかに削減することでこれまでにない優れたエネルギーリターンが得られ、軽くて弾むような軽快な疾走感をもたらしてくれるように進化しました。

【アウトソール】→新パターンでグリップ力向上

アウトソール(靴の裏底)も大きく変化。左が新作ヴェイパーフライ4、右が前作ヴェイパーフライ3ですが、新作ヴェイパーフライ4ではヒール部分のミッドソールに膨らみを持たせて足の内側にかかる体重を軽減し、より安定した履き心地を実現してくれてます。

また新作ヴェイパーフライ4は、前作ヴェイパーフライ 3よりも薄いラバーを使用することで、アウトソールが軽量化されてます。グリップ力も雨の日の路面でも全く問題ありませんでした。

かかと部分も新作ヴェイパーフライ4が膨らみを持たせて形状に変化。着地した時の安定感が増した印象です。

【アッパー素材】→より薄く、柔らかくなりフィット感アップ

アッパー(シューズの生地)にも大きな変化がありました。左側前作ヴェイパーフライ3ではアッパーの穴が多い伸縮性の少ない通気性が良いアッパー素材でした。

新作ヴェイパーフライ4では縦ラインのエンジニアードメッシュを使用してシューズを軽量化。伸縮性もあるアッパー素材なので、ソックスを履いているかのようなフィット感があり、安定性が劇的なほどめちゃくちゃ向上してます。

ヒール(かかと)部分のクッションは前作そのまま新作ヴェイパーフライ4にも引き継がれてまして、これがよりフィット感を高めてくれてます。

【全体重量】→かなり軽量化

気になるヴェイパーフライ4を計量してみました。私はどのメーカーのシューズも25.5㎝なのですが、なんとヴェイーパーフライ4は153g!! これは結構衝撃的な軽さです。

153gがどう衝撃的か?について以下私がこれまで購入してきた他社有名厚底カーボンシューズの重さを記載します。

メーカー名 商品名 一足の重さ
(25.5㎝)
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%4 153g
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 178g
ナイキ アルファフライ3 183g
プーマ ニトロ ディビエイト ニトロエリート3 177g
プーマ ニトロ FAST-R エリート3 233g
ホカオネオネ シエロX1 2.0 188g
ホカオネオネ ロケットX2 192g
アディダス アディオスプロ4 183g

近年発売される厚底カーボンシューズはどれも200g切りが当たり前となりましたが、その中でも群を抜く軽さがヴェイパーフライ4です。

 

今回ヴェイパーフライ4がここまで軽くなったのは、上記でご紹介したミッドソール素材「ZOOMX」の軽量化やアウトソールのラバー軽量化以外にも、履き口のシュータン(靴ベロ)を小さくしたりと、ナイキ側の努力が伺えます。

フル3時間15分切り・ハーフ85分切り目線で感じたヴェイパーフライ4の特徴

私はこのナイキ「ヴェイパーフライ4」をまだレースでは履いてませんが、20km走などのロング走やインターバル走などの練習でよく使用してます。

第一印象としては「とにかく軽い!」です。正直反発力は前作「ヴェイーフライ3」の方が強いように感じますが、推進力は増したと感じてます。

 

あとはフルマラソンで後半足が動かなくなってきた時に、この軽さは大きな武器になると感じてます。どうしても35km以降足が脚が重くなってきた時には、シューズの重さも気になるものです。

 

ヴェイパーフライ4はシューズを履いていないかのような軽さですので、軽くて推進力がある厚底カーボンシューズをお探しの方にはまさにうってつけかと思います。

ポジティブな点から

ナイキ「ヴェイパーフライ4」を練習で履いてみてポジティブな点から評価致します。

  • 軽さのおかげで後半の脚持ちが良い
  • フィット感が高くズレ感が減った
  • 踏み出しがスムーズでストライドが自然に伸びる

 

ホントに前作に比べてフィット感が向上して、軽くてソックスを履いているかのような、足との一体感を感じることができます。

ナイキ公式サイトから「ヴェイパーフライ4」を見てみる

ネガティブな点から

ヴェイパーフライ4を逆にあえてネガティブな点から評価してみました。

  • 3と比べると爆発的な反発感は少しマイルドに感じた
  • 特にレース中盤の「ここからギアを上げる!」という場面では、前作の方がパンチがあった印象

あえてネガティブな点を挙げてみましたが、実際にはメリットの方がはるかに大きいです。

こんなランナーにはヴェイパーフライ4がオススメ

今ホントに世の中には多くの優秀な厚底カーボンシューズが溢れてます。私も実際に多くのメーカーの厚底カーボンシューズを保有しておりますが、いざレースとなるとどれを選択して良いのか?毎回悩ましいのが事実です。

ただ購入となると、お値段も選択の1つになるかと思います。参考までに2025年5月現在の主要メーカーの厚底カーボンシューズの定価(税込)を以下に記載致します。

メーカー名 商品名 定価(税込)
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%4 29,700円
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 35,750円
ナイキ アルファフライ3 39,655円
プーマ ニトロ ディビエイト ニトロエリート3 29,700円
プーマ ニトロ FAST-R エリート3 38,500円
ホカオネオネ シエロX1 2.0 38,500円
ホカオネオネ ロケットX2 35,200円
アディダス アディオスプロ4 28,600円
アシックス メタスピードエッジパリ 27,500円
アシックス メタスピードスカイパリ 27,500円

厚底カーボンシューズの平均価格は物価高の影響もあり、3万円を越えるようになってきました。一昔前に比べるとホントに簡単に購入出来なくなりました。

お値段もシューズ選びの基準の一つだと思いますが、それ以外の購入要素について以下に記載致します。

前作の反発が強すぎてコントロールしにくかった人

前述しましたが、前作「ヴェイパーフライ3」に比べて新作「ヴェイパーフライ4」は反発力にかけます。

それが逆に走りをコントロールできて良い、という方には「ヴェイパーフライ4」が断然おすすめです。

終盤に脚が攣る、脚が売り切れる経験が多い人

フルマラソンでは終盤の30km以降、足が攣ったり、脚が売り切れる(ぱんぱんになり動かなくなる)ことってありますよね。

ヴェイパーフライ4は前作「ヴェイパーフライ3」に比べて反発力がない分、脚(特にふくらはぎ)への負担が少ないと私も20km走で実感しました。

 

またフルマラソンで30km以降、脚が重くなってもヴェイパーフライ4はどのシューズよりも一段と軽いので、脚を少しでも前に進めることができます。

サブ3.5〜サブ3を目指す中〜上級者で、より軽やかに走りたい人

ヴェイパーフライ4が発売されてから、多くの実業団ランナー・箱根ランナーの間でこのヴェイパーフライ4をロードレースで履いているのを見かけるようになりました。

中には元青山学院大学の若林宏樹選手のように、ヴェイパーフライ4を履いて初マラソン日本最高記録を記録した選手もいます。

 

これまでの厚底カーボンシューズを履いて、後半重さを感じたことのあるランナーさん、より軽やかに走りたいランナーさんにヴェイパーフライ4はおすすめです。

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まとめ|ヴェイパーフライ4は「軽やかさ」と「安定感」を求めるなら最適

ヴェイパーフライ3にあった「爆発力」を求めると少し物足りなさを感じるかもしれません。

ただし、軽くなった分「スムーズな脚運び」「フィット感の向上」は大きな進化ポイント。


フルマラソン後半でもしっかり脚を運びたいランナーには、確実に武器になる一足だと感じました!

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