2022年4月にナイキオンラインで発売になった途端に即完売となった
ナイキ「ズームX ストリークフライ」(以下ストリークフライ)
主にエリートランナーが5キロや10キロを走るために開発された「ストリークフライ」ですが、厚底カーボンの時代にあえてナイキが発売した「薄底シューズ」に興味津々の方は多いのではないでしょうか?
そんな私も興味本位で2022年4月1回目の抽選販売時に購入を試みたところ、ことごとく失敗・・しかし2回目2022年5月4日からの再販の時にたまたま購入出来ました。
今やエリートランナーから市民ランナーまで一番履いているランナーが多い厚底シューズがナイキ「ヴェイパーフライ2」もしくは「アルファフライ」ですが、薄底と言われる「ストリークフライ」は果たしてサブ3.5ランナーが履くとどんな感じなのか?
早速エリートランナー向けシューズと言われている「ストリークフライ」をサブ3.5ランナーの私が10キロほどスピードを上げ下げして走ってみましたので、重さやサイズ感などランナーの皆様が気になる点をレビュー致します。
ちなみに私の過去5年間のベストタイムは、
10キロ:39分16秒(伊達ハーフマラソン)
ハーフマラソン:1時間28分05秒(2023年当別スウェーデンマラソン)
フルマラソン:3時間25分12秒 (2024年洞爺湖マラソン)
というタイムです。俗にいうサブ3.5ランナーが物申している、という感覚で捉えてもらった方が良いです♪
ブログランキングに参加しております。こちらをポチして頂けると助かります!
「ストリークフライ」と厚底カーボンシューズの違い
このナイキ「ズームX ストリークフライ」は昨今の厚底カーボンではなく、薄底シューズと言われております。
エリートランナーでもない私が見て履いてみた感じだと、昔から比べるとこれでも十分厚底だと思うのですが(笑)
厚底に代表される同じくナイキの「ヴェイパーフライネクスト%2」や「アルファフライネクスト%」のミッドソール(シューズのクッション部分)の厚さは3.9センチに比べて、「ストリークフライ」は2.5センチと薄くなってます。
これが「ストリークフライ」が薄底と言われる所以ですね。「ストリークフライ」のミッドソール素材は「ヴェイパーフライネクスト%2」や「アルファフライネクスト%」と同じ「ズームXフォーム」という抜群に軽くて反発力が高い素材が用いられてます。
あとは肝心のカーボンファイバープレートですが、「ストリークフライ」にもしっかりと搭載されてます。ただ中足部だけにカーボンプレートが搭載されてます。それが分かりやすくインスタで解説されてました↓
この投稿をInstagramで見る
なぜ「ストリークフライ」が中足部のみのカーボンプレートかというと、抜群の反発力を持つミッドソールの素材「ズームXフォーム」の高機能を最大に生かすことができ、エリートランナーが求める「接地感」をしっかりと感じられるようするためだと言われてます。
あと「ストリークフライ」はミッドソールが厚底カーボンよりも薄いため、私のような中途半端な走力のランナーが履いて走ると、コーナーでも足首をくじりそうになることはありませんでした。
厚底カーボンは脚力がないせいか?段差やコーナーなどで足首をくじりそうになるんですよね。これって私だけ?(笑)
現在(2022年9月)ナイキ公式サイトでは「ストリークフライ」の一部カラーがセール価格となっております↓
「ストリークフライ」の履き心地・フィット感は? 多少窮屈
私はナイキを含めてホカオネオネやアディダスのランニングシューズを履きますが、サイズは全て25.5センチです。「ストリークフライ」も25.5センチを購入。一番初めに履いた時の感触は「あれキツイかな?」でした。
最近のナイキのシューズ「ズームフライ4」や「アルファフライ」などはアッパー(シューズの生地)がフライニット(高強度のファイバー素材を糸状にして編み込んだナイキ独自のアッパー素材)で、フィット感が強くなってます。
なので履き始めは窮屈に感じますが、何度が履いていくうちにこの窮屈感というかフィット感に慣れてきます。
なので多少窮屈に感じる「ストリークフライ」を購入される際には通常サイズと同じで良いと思います。
「ストリークフライ」のフィット感をより高めている要因としては、かかと部分にオレンジ色の厚めのクッションがあるのがお分かり頂けると思います。
この厚めのクッションがよりフィット感を高めてます。
シュータン(靴ベロ)にもフィット感を高めてくれる工夫が施されてます。シュータンの裏部分にも薄手のぱっとが搭載されており、靴ひもをキツく閉めなくても絶妙なフィット感をもたらしてくれます。
またシュータンは「ヴェイパーフライネクスト%2」同様に斜めに切り込まれており、これが足の甲の圧迫を軽減してくれてます。
何度も申し上げますが、初めは必ず窮屈に感じるでしょう。ただ何度か走るうちにこのフィット感に慣れてきて、逆にこのこのフィット感がたまらなくなってくるでしょう♪
「ストリークフライ」の重さは?
「ストリークフライ」はミッドソール(シューズのクッション部分)やカーボンプレートを中足部のみにしたことで、めちゃくちゃ軽いシューズとなってます。
重さを測定してみました。片足サイズ25.5センチでなんと159g! ナイキ公式ページでも「Nike史上最も軽いレースシューズ」と記載されているだけあって、これはめちゃくちゃ軽い!
参考までに当ブログでもレビューしている代表的な厚底カーボンシューズと重さを比較してみました。厚底カーボンでもかなり軽いと言われてますが、その中でも「ストリークフライ」は群を抜いて軽いのがお分かり頂けると思います。
メーカー名 | 商品名 | 一足の重さ (25.5㎝) |
ナイキ | ストリークフライ | 159g |
ナイキ | アルファフライ | 190g |
ナイキ | ヴェイパーフライネクスト%2 | 178g |
ナイキ | ズームフライ4 | 246g |
ホカオネオネ | カーボンX3 | 217g |
アディダス | アディオスプロ2 | 208g |
ニューバランス | フューエルセルRCエリート | 183g |
「ストリークフライ」のグリップ力と耐久性は?
「ストリークフライ」で気になるのがグリップ力と耐久性ですよね。
「ストリークフライ」のアウトソール(靴底)は横に波打つように溝が入っております。同じくナイキの厚底カーボン「ヴェイパーフライ」ではこの溝が縦方向に入っておりました。溝を縦にすることによってグリップ力が格段に上がったのが走っていてもよおく分かります。
そして、これまでナイキの厚底カーボンシューズ「ヴェイパーフライネクスト%2」や「アルファフライネクスト%」で懸念されてきたのが「耐久性」です。
「ストリークフライ」も上述2シューズ同様にミッドソール(シューズのクッション部分)からアウトソール(靴底)にかけて「ズームエックスフォーム」が採用。そして比較的フラットなソール形状となっております。
私が10キロ走ってみた後のアウトソールの状態がこちら。1キロ3分34秒で走ったら、つま先部分が1回の走行で多少擦れてしまいました。これはどのシューズでもこうなっていたでしょう。
「ストリークフライ」10キロ走行後のアウトソール真ん中部分の消耗もチェック。こちらも多少擦れてます。
1回の走行結果なので、なんとも言えませんが・・1回の走行で多少の擦れが見られたことから、レースなどで激しく使用するとアウトソールのダメージはあっという間かもしれません・・大事に履きたいですね。。
「ストリークフライ」の通気性は?
「ストリークフライ」のアッパー(シューズの生地)には超薄型のニット素材、絵ンジニアードメッシュが採用されております。
エンジニアードメッシュとは、一枚の生地の中で編み方を変える高度な技術を使ったメッシュのこと。メッシュ状になった生地は伸縮性こそあまりありませんが、絶妙なフィット感と通気性をもたらしてくれます。
エンジニアードメッシュの大きな特徴として通気性の良さも挙げられてますが、実際に履いて走ってみた印象は「蒸れにくく通気性が良い」「水分を通さないので撥水性も高そう」という感じです。
夏場のレースで威力を発揮してくれそうです。
現在(2022年9月)ナイキ公式サイトでは「ストリークフライ」の一部カラーがセール価格となっております↓
「ストリークフライ」で10キロ走ってみた感想
「ストリークフライ」を履いて10キロほど走ってみました。
最初ゆっくり入って、徐々にスピードアップ。途中1キロを3分34秒まで上げてみました。
1キロ3分34秒に上げた時の感触としては、
①3分50秒くらいの感覚で走っていたが、「ズームエックスフォーム」のクッション性と反発力が強くてピョンピョン跳ねる感じがした。
②グリップ力も申し分ない。しっかりと地面をとらえてくれます。厚底カーボンに比べてミッドソールが薄いため、足首のグラつきがほぼない。
③シューズが軽過ぎるので、ジョグペースで走っていると違和感を感じる。レース向きと言われているだけあって、レース向きと感じる。ただハーフマラソンやフルマラソンでも使えるように感じた。
まとめで後述致しますが、「ストリークフライ」は、かつて「ヴェイパーフライネクスト%2」の練習シューズと言われた「ズームペガサスターボ2」に非常に酷似しているように感じました。
まとめ 「ストリークフライ」は「ズームペガサスターボ2」がしっくりきていたランナー向きかも!
「ストリークフライ」は、すでに廃盤となってしまった「ズームペガサスターボ2」と非常に酷似してます。「ズームペガサスターボ2」も「ストリークフライ」と同じミッドソール「ズームXフォーム」が採用されてます。
「ストリークフライ」は「ズームペガサスターボ2」の中足部にカーボンプレートが搭載されたモデルだと思っても良いでしょう。
私はこの「ズームペガサスターボ2」を今でも練習用として履き続けてますが、コイツでフルマラソンやハーフマラソンを走って自己ベストを更新しました。
当時の私の足にしっくりきていた「ズームペガサスターボ2」と「ストリークフライ」は色々な部分で酷似してます。まずはミッドソールの厚さ。それぞれのシューズを並べてみるとほぼ同じ厚さだということがお分かりいただけると思います。
アッパー(シューズの生地)の素材は違えど、良く見るとシューズの形状や走っている時の接地感などめちゃくちゃ似通ってます。
試しに「ズームペガサスターボ2」と「ストリークフライ」の両方を履いてみましたが、もちろんフィット感は「ストリークフライ」の方が向上しておりますが、足裏から伝わる接地感はほぼ一緒です。
なので私のようにかつて「ズームペガサスターボ2」がしっくりきていたランナーの皆様には、「ストリークフライ」は十分に合うかと多います。
また「ストリークフライ」と「ズームペガサスターボ2」」はお値段的にも似通ってますので「ズームペガサスターボ2」を愛用されていた方は購入に抵抗感はないかと思います。
メーカー名 | 商品名 | 定価(税込) |
ナイキ | ストリークフライ | 20,350円 |
ナイキ | ズームペガサスターボ2 | 19,800円 (当時) |
私は2022年8月に開催される「北海道マラソン」への出場権を得ました。5キロ10キロ向きと言われている「ストリークフライ」をフルマラソンで履いてみようか悩みどころですが、その前のロング走などで試してみたいと思いますので、引き続きレビューして参ります。
現在(2022年9月)ナイキ公式サイトでは「ストリークフライ」の一部カラーがセール価格となっております↓
コメント