ナイキ「ズームフライ5」実走レビュー!サブ3.5ランナーが重さやサイズ感・耐久性を徹底検証! | デリキャンランの北海道大好きブログ!
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ナイキ「ズームフライ5」実走レビュー!サブ3.5ランナーが重さやサイズ感・耐久性を徹底検証!

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ランニングシューズレビュー
この記事は約13分で読めます。

2022年7月に新発売となったナイキ「ズームフライ5

2021年12月に「ズームフライ4」が新発売となってわずか8ヶ月でのフルモデルチェンジ。正直私も「ズームフライ4」を履き始めてからアウトソール(靴底)がすり減るまでに至っておりません(涙)

しかし今回「ズームフライ5」は「ズームフライ3」から「ズームフライ4」へ変更になった時に比べて明らかに別物のシューズへと変貌しております。

 

特に今回のフルモデルチェンジでの注目ポイントは「ミッドソール(靴のクッション部分)がズームXフォームに変更になった」ということ。

これが気になって前作「ズームフライ4」がまだまだ現役の中、新作「ズームフライ5」をナイキオンラインで即ポチってしまいました。

 

新作「ズームフライ5」が気なって仕方がないランナーの方は多いと思います。そこで前作との比較や、どんなランナーに「ズームフライ5」が向いているのか?徹底レビューさせて頂きます。

 

ちなみに私の過去5年間のベストタイムは、

10キロ:39分16秒(伊達ハーフマラソン)

ハーフマラソン:1時間24分02秒(2024年東京レガシーハーフマラソン)

フルマラソン:3時間25分12秒 (2024年洞爺湖マラソン)

というタイムです。俗にいうサブ3.5ランナーが物申している、という感覚で捉えてもらった方が良いです♪

 

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いきなり結論!「ズームフライ5」はどんなランナー向きのシューズなのか?

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私はナイキ「ズームフライ」を3から履き続けて参りました。主に練習用シューズとして利用して参りましたが、新作「ズームフライ5」を実際に履いて走ってみた感想としては、

 

  • サブ3.5以上のランナーが大会で使用するとなると少しシューズが重く感じる
  • 「ズームフライ4」と比べて新作「ズームフライ5」は練習用シューズといった感じがした

ちなみに私は上記タイムで10キロからフルマラソンまで走りますが、フルマラソンやハーフマラソンのレースで「ズームフライ5」を履くことはないでしょう。

 

ただサブ2.5ランナー以上用に作られている「ヴェイパーフライネクスト%」や「アルファフライネクスト%」と同じミッドソール素材「ズームXフォーム」が使われている割には反発力は強くありません。

 

なので脚力に自信のないランナーの方では脚への負担が少なく、フルマラソンでも楽に履けるのでは?というのは第一印象です。

結論を申し上げますと新作「ズームフライ5」はサブ3.5-4ランナー、もしくはこれから厚底カーボンデビューしようと思っているランナーの練習用もしくはレース用シューズとして最適かと感じました。

 

以下前作からの変更点や実際の使用感を述べて参りますので、ぜひ参考にされてみてください!

ナイキ公式オンラインでは現在(2023年12月)「ズームフライ5」の一部カラーがセール価格にて販売されております↓

ナイキ公式オンラインはこちら 

「ズームフライ4」から「ズームフライ5」への変更点

ズームフライ3からズームフライ4へ変更になった時にはアッパー(シューズ表面の生地)のみの変更でしたが、今回ズームフライ4からズームフライ5へは、ほぼフルモデルチェンジして全く違うシューズへと変貌。

ズームフライ4からズームフライ5の大きな変更点を下記にまとめました。

ズームフライ4からズームフライ5への変更点
①ミッドソール素材変更 リアクトからズームXフォームへ変更
②アッパー素材変更 二重構造のフライニットから軽量メッシュへ変更
③アウターソール(靴底)変更 接地面積が広がり、凹凸があるラバーに変更

ナイキ独自の専門用語が並んでますので、わかりやすく解説して参ります。画像左が新しい「ズームフライ5」、右が前作「ズームフライ4」です。ズームフライ5の方が明らかに横幅が増したのがお分かり頂けると思います。

まず前作「ズームフライ4」からの最大の変更点、①ミッドソール素材変更ですが、新作「ズームフライ5」では一流ランナーが履くナイキ「ヴェイパーフライネクスト%」や「アルファフライネクスト%」と同じミッドソール素材「ズームXフォーム」へと変更になりました。

ただ「ヴェイパーフライネクスト%」や「アルファフライネクスト%」と全く同じ「ズームXフォーム」ではなく、「ズームフライ5」には、「THE SCRAP(スクラップ)と呼ばれる他のモデルの残りの素材をリサイクルして使用した「ズームXフォーム」が用いられております。

 

そして、ライトウエイトなクッション素材で「SR02」と呼ばれる素材が、リサイクルZoom Xフォームを包み込むようにソール全体を覆っており、反発弾性の強い素材の耐久性が補完されております。

「ズームフライ5」はカーボンファイバープレートが内蔵されているものの、「ヴェイパーフライネクスト%」や「アルファフライネクスト%」と比べても少し反発力や推進力が弱いように感じます。

 

なので初めて厚底カーボンシューズを履く方、サブ3.5~4くらの足腰の方向けに作られていると言ってもよいでしょう。

 

そしてミッドソール素材が変更になったことでソールの厚みが明らかに厚くなりました。「ズームフライ5」ではソールが厚くなった分、シューズに足を通した時のくるぶしまでの深さが浅くなりました。

続いて第二の大きな変更点、②アッパー素材変更ですが「ズームフライ4」で評価が高かったまるで靴下を履いているかのように足を包む素材「フライニット」から「ズームフライ5」では軽量メッシュへと変更になりました。

上記画像だとぱっと見、アッパー素材の違いは分かりません。両方を触ってみてもプラスチックを柔らかくしたような肌触りです。

 

アッパー素材の変更によってシュータン(靴ベロ)も変更になってます。前作「ズームフライ4」(左)はアッパーと一体型になっていたのに対し、新作「ズームフライ5」ではアッパーと分離した通常のシューズと同様の形に逆戻りしました。

そしてアッパーの変更は履き口周りの変更にも至っております。前作「ズームフライ4」ではかかと部分にクッションがあってこれが「かかとが抜ける」のを防いでくれていましたが、新作「ズームフライ5」ではクッションがなくなり、その分履き口周辺の厚みが増しました。

続いて第三の大きな変更点③アウターソール(靴底)変更になっています。これまで「ズームフライ」をはじめ、同じくナイキの「ヴェイパーフライネクスト%」や「アルファフライネクスト%」はアウトソール(靴底)の消耗が激しく、寿命が短いと言われておりました。

しかし新作「ズームフライ5」では、つま先とかかと部分が凹凸のある黒いラバーでしっかりと補強されてますので、これによって耐久性は大きく改善すると思われます。そして「ズームフライ5」ではアウトソールの地面との接地面積が明らかに増えてます。

つま先もかかと部分も明らかに前作「ズームフライ4」よりも横に広くなっていることがお判り頂けるかと思います。これによって着地した時のグラつきが少なくなります。

「ズームフライ5」の履き心地・フィット感は?

前作「ズームフライ4」のフィット感が絶妙だったフライニット素材から新作「ズームフライ5」は軽量メッシュへと変更になったことで、最初は「履き心地やフィット感は悪くなるのでは?」と思っておりました。

実際に「ズームフライ5」に足を通してみると、この肉厚のシュータン(靴ベロ)と履き口周辺が分厚くなったことで、逆に前作「ズームフライ4」よりも履き心地が向上し、フィット感もさらに増しました。これは意外!

インソールまでの底も浅くなったことで走っているときの「足が抜ける感じ」も心配でしたが、それも全くありませんでした。

ナイキ公式オンラインでは現在(2023年11月)「ズームフライ5」の一部カラーがセール価格にて販売されております↓

ナイキ公式オンラインはこちら 

「ズームフライ5」のサイズ感と重さは?

これだけミッドソールと生地が厚くなった新作「ズームフライ5」は重くなっているのでは?とお感じのランナーの皆様、その予感は的中してしまいました。サイズ25.5センチで片足260gです。

これが厚底カーボンシューズの中ではどれくらいの重さなのか?私が実際購入して履いてみた他の有名どころの厚底カーボンシューズと比較してみました。

※ナイキ「ヴェイパーフライネクスト%3」のみ26.0㎝での測定となります。

メーカー名 商品名 一足の重さ
(25.5㎝)
ナイキ ズームフライ5 260g
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 178g
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 178g
ナイキ アルファフライ 190g
アディダス アディオスプロ3 197g
アシックス メタスピードエッジプラス 188g
ホカオネオネ ロケットX2 192g

前作よりも25.5センチで16g重くなっております。。こうして前作「ズームフライ4」と新作「ズームフライ5」を持ってみても明らかに重さの違いを感じます。

この重さをどう感じるのか?ですが、上述の通りサブ3.5ランナーの私は正直レースで「ズームフライ5」を履くにはちょっと重いかな?と感じました。

 

一方のサイズ感ですが、私はこれまですべてのメーカーのランニングシューズで25.5センチを選択してきました。「ズームフライ5」も他社から履き替える場合、同サイズで問題ありません。

「ズームフライ5」を履いて走ってみた、グリップ力・通気性・購入から6か月後の耐久性を検証

前作「ズームフライ4」からの大きな改善点のひとつ「アウトソール(靴底)」のラバー強化。これが「ズームフライ5」が少し重くなった原因なのかもしれません。

左側に新作「ズームフライ5」、右に前作「ズームフライ4」のアウトソールを並べてみました。「ズームフライ5」の方がしっかりと補強されているのがお判り頂けるかと思います。

「ズームフライ5」を購入後、早速22キロ走ってみました。

一キロ平均ペース4分57秒で22キロを下記のようなペースで走ってみました。

そして22キロ走った後のアウトソールの状態がこちら↓ 最高で一キロ4分30秒のスピードでしたが、外側の凹凸が少し擦れた程度でした。

新品から一回使用した段階では、ほぼノーダメージです。

そして「ズームフライ5」購入から6か月経過して400キロ近く走ったアウトソールの状態がこちら↓

一キロ3分20秒程度までのスピード練習から1キロ5分~6分の30キロ走まで幅広くこなした結果ですが、アウトソールに大きなダメージはありません。

 

走り方の癖なのか、私はどのシューズを履いてもかかとの外側が擦れてきます。「ズームフライ5」も同様に両側の外が側が擦れてきましたが、全体的にみると9割以上溝が残っております。

そしてさらに購入から10ヶ月経過して600キロ近く走った「ズームフライ5」 のアウトソールの状態がこちら↓

かかとのスレはそこまで進行しておりません(笑)やや真ん中の白い部分「ズームXフォーム」の横のシワが増えたでしょうか。走りには全く影響がありません。

 

そしてスピード練習も「ズームフライ5」で行っている影響なのか?つま先のアウトソールもややスレてきました。これもかかと同様に走りに対する影響やグリップ力の低下にはつながっておりません。

上記使用後10ヶ月の検証からも「ズームフライ5」は前作「ズームフライ4」と比べて明らかに耐久性が増したと言えるでしょう。

 

通気性ですが、前作「ズームフライ4」よりもアッパー(シューズの生地)が全体的に厚めになった影響で、少し熱がこもる感じがしました。ただほぼ気になりませんでした。

実際に22キロ走ってみた感想は上記に記載しておりますが、改めて別の観点から申し上げると、

 

①シューズの厚みが増しているのに、接地面積が増えた影響か走っているときの安定感は前作「ズームフライ4」より明らかに向上している

 

②「ヴェイパーフライネクスト%」や「アルファフライネクスト%」でも採用されている反発力が強く柔らかいミッドソール素材「ズームXフォーム」が使われている割には、そこまで反発力を感じない。前作「ズームフライ4」に採用されていた「リアクト」と同じくらいの反発力。脚力に自信のないランナーでも使いこなせる。

 

一キロ4分から4分半くらいのペースが一番気持ち良く走れる領域。

 

④ただ記録を狙いたいレースではやっぱり重い。なのでサブ3.5以上ランナーにはジョギングから練習での一キロ4分位までのペース走向き。

という印象を抱きました。サブ3.5ランナーではレースでも使用できた前作「ズームフライ4」はレースでも使用出来ました。

 

しかし新作「ズームフライ5」は、「ヴェイパーフライネクスト%」や「アルファフライネクスト%」と差別化するために、練習用やサブ3.5-4ランナー向けに置き換わったと言っても良いでしょう。

まとめ:ナイキ「ズームフライ5」は厚底カーボンデビュー、サブ3.5-4ランナーの練習やレース仕様におすすめ

新作「ズームフライ5」の性能は明らかに向上してました。

ただでさえ厚底カーボンの中でも重い部類に入る「ズームフライ」でしたが、前作「ズームフライ4」から少し重くなっている点はちょっと残念なポイントです。

 

ただそれ以上にフィット感が向上し地面との接地面積が増えた分、明らかに安定感は増しました。そしてミッドソールが反発力が強い「ズームXフォーム」に変更になったことで、これから初めて厚底カーボンシューズを購入予定の方や、サブ3.5-4ランナーの方にとっては手が出やすくなったと思います。

 

あとはお値段でしょうか。2023年12月現在ランニングシューズメーカー各社の厚底カーボンシューズの値段は高騰しております。以下は2023年12月現在の主要シューズのお値段(税込定価)です。

メーカー名 商品名 定価(税込)
ナイキ ズームフライ5 18,700円⇨
19,800円
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%3 29,700円⇨
35,750円
ナイキ アルファフライ2 31,900円⇨
39,325円
アディダス アディオスプロ3 26,400円
アシックス メタスピードエッジプラス 27,500円
アシックス メタスピードスカイプラス 27,500円
ホカオネオネ ロケットX2 35,200円

2023年7月にナイキの厚底カーボンシューズは上記の通り値上がりしました。「ズームフライ5」も18,700円から19,800円と1,100円の値上がり。

 

かろうじて2万円の大台は超えなかったものの、軒並み3万円前後と厚底カーボンシューズの値上がりが止りません。

 

なのでコスパを考えると、これから初めて厚底カーボンシューズを購入予定の方や、サブ3.5-4ランナーの方にはレース用と練習用を兼ねて購入されることをおすすめ致します。

ナイキ公式オンラインでは現在(2023年12月)「ズームフライ5」の一部カラーがセール価格にて販売されております↓

ナイキ公式オンラインはこちら 

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