アディダス「アディオスプロ3」サブ3.5ランナー実走レビュー!前作との比較やサイズ感・重さを徹底検証!

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ランニングシューズレビュー
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2022年7月1日に新発売となったアディダスの最強厚底カーボンシューズ「アディオスプロ3

前作「アディオスプロ2」登場したのが2021年7月1日ですので、わずか1年でのフルモデルチェンジ。

 

2020年から2022年初めにかけてはコロナ禍でほとんどのマラソン大会が中止となり初代モデル「アディオスプロ」と前作「アディオスプロ2」はほとんど出番がなかったのが正直なところです(涙)

※左からアディオスプロ3,2,1

 

ただ「アディオスプロ3」が発売となった2022年7月にはウィズコロナで多くのマラソン大会が復活。3代目モデルとなった「アディオスプロ3」は従来のモデルからさらなる劇的進化を遂げ、多くの実業団ランナーや箱根駅伝に出場する大学生ランナーも履くようになりました。

果たして「アディオスプロ3」はどのような進化を遂げたのか?前作からの比較と実際にサブ3.5ランナーである私が履いて走ってみた感触、そして「どのくらいの脚力のランナー向きなのか?」について徹底レビュー致します。

ちなみに私の過去5年間のベストタイムは、

 

10キロ:39分16秒

ハーフマラソン:1時間29分13秒

フルマラソン:3時間32分46秒

 

というタイムです。俗にいうサブ3.5くらいのランナーが物申している、という感覚で捉えてもらった方が良いです♪

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いきなり結論!「アディオスプロ3」はどのくらいの脚力のランナー向きのシューズなのか?

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上記ベストタイムの私はいわゆる「サブ3.5」のごく一般的なレベルの市民ランナーですが、厚底カーボンシューズを履いて次々と好記録を連発するエリートランナーを見て、すっかり厚底カーボンの魅力にハマってしまいました。

※自宅にどんどん溜まっていく厚底カーボンシューズたち・・

 

私はこれまでナイキ「ヴェイパーフライネクスト%2」や「アルファフライネクスト%」や、今回ご紹介するアディダス「アディオスプロ3」の前作「アディオスプロ2」など、を履いて当ブログでレビューして参りました。

サブ3.5ランナーの私が今流行りのランニングシューズをいち早く実走レビュー!厚底カーボンシューズがメインです。
「ランニングシューズレビュー」の記事一覧です。

正直「サブ3.5」レベルでは、どの厚底シューズを履いてもフルマラソンやハーフマラソンのタイムに大きな差はないと感じております。

 

ただ履き心地やフィット感反発力などそれぞれのシューズでそれぞれの特徴があり、その人の好みが大きく分かれると感じております。

 

他社から多くの厚底カーボンが発売される中でも、ミッドフッド走法(足の裏全体で着地をする走り方のこと)である私の走り方、そしてハーフマラソン1時間切るか切らないかの私の脚力ではアディダス「アディオスプロ」シリーズが一番しっくりきておりました。

 

そこでさらに進化したと聞いていた「アディオスプロ3」をハーフマラソン用に購入。

「アディオスプロ2」でも「これ以上進化するのかな?」と思っておりましたが「アディオスプロ3」は確実に進化しておりました。

 

これまで「アディオスプロ」シリーズを履いてきて違和感のなかった方や、足幅が少し広めでアシックス「メタスピードエッジプラス」で少し窮屈に感じている方に「アディオスプロ3」はおすすめです。

 

また下記で実走レビュー致しますが、一キロ4分30秒以上で走る場合は「アディオスプロ3」の持っている性能(爆発的な推進力)は生かせません。

なのである程度のスピードが出て反発力が得られるハーフマラソン1時間35分以内やフルマラソンサブ3.5を目指すランナーにおすすめです。

 

その一方クッション性が高い分、ある程度の脚力がないと脚への負担が大きく、後半じわじわと疲労が蓄積されてきますので、上記タイムを狙わないのであればおすすめ出来ません。

 

では実際に「アディオスプロ3」を履いていろんなスピードで走ってみましたので、前作との違いを踏まえて徹底レビュー致します。

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前作「アディオスプロ2」から新作「アディオスプロ3」の変更点

まず初めに前作「アディオスプロ2」から新作「アディオスプロ3」はどの点が進化したのか?について市民ランナー目線で解説して参ります。

※手前が新作「アディオスプロ3」奥が前作「アディオスプロ2」

 

下記に前作からの変更点について大きく4点まとめました。ひとつひとつ分かりやすく解説して参ります。

前作からの変更点
①ドロップの厚さ 6.5mmから10.0mmに変更
②カーボンプレート ばらばらだった5本指カーボンを単一構造(フルレングス)へ変更
③アッパー(生地)素材 薄手かつ軽量な素材の「NEW SUPERLIGHT MESH」に変更しフィット感が向上
④アウターソール(靴底) 靴底の幅が増幅されたことで安定性が向上

①ドロップの厚さ変更

ドロップとは聞きなれない用語ですよね・・「ドロップ」とはつま先部分とかかと部分の差のことで、オフセットと呼ばれることもあります。

※右が新作「アディオスプロ3」左が前作「アディオスプロ2」一目瞭然つま先が「アディオスプロ3」の方が上がっている

 

一般的にドロップが小さいほどストライドは大きくなり、ドロップが大きいほどストライドは小さくなります。なので「アディオスプロ3」はピッチ走法が多い市民ランナー向けにより近づいたのかもしれません。

※左からが「アディオスプロ」1,2,3 こちらも一目瞭然シューズの進化が見て取れます。

②カーボンプレートの変更

前作「アディオスプロ2」からアディダス独自のカーボンプレートである5本指エナジーロッドがむき出しとなり、新作「アディオスプロ3」でもそれが踏襲されております。ぱっと見どこがどう変わったのか分かりませんよね。

前作「アディオスプロ2」では5本指エナジーロッドとかかと部分のカーボンプレートが分離しておりました。しかし新作「アディオスプロ3」では単一構造(フルレングス)となりました。その画像がインスタグラムにありました。

 

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こんな感じで一体化となりましたので、新作「アディオスプロ3」ではさらなる反発力が期待できます。

③アッパー(シューズの生地)変更

新作「アディオスプロ3」では、アッパー(シューズの生地)が薄手かつ軽量な素材の「NEW SUPERLIGHT MESH」に変更となりました。

アッパー素材の変更によってフィット感がより向上致しました。

前作「アディオスプロ2」同様に新作「アディオスプロ3」のアッパーもスケスケです。

肌触り感はナイキ「ヴェイパーフライ」や「アルファフライ」そしてアシックス「メタスピードエッジプラス」にも採用されているプラスチックを柔らかくしたような素材です。

 

あとはシュータン(くつべろ)も変更。前作「アディオスプロ2」でもペラペラのシュータンでしたが、新作「アディオスプロ3」ではよりペラペラになって、

さらにはシュータンには無数の穴が開きました。これで通気性は一気に向上致しました。

④アウターソール(靴底)幅の変更

そして4点目の大きな変更点、アウトーソール(靴底)幅が広くなりました。ぱっと見良く分かりませんが、

前作「アディオスプロ2」と新作「アディオスプロ3」のアウターソールを合わせてみると、下の「アディオスプロ3」のほうが上部下部ともに幅が広いのがお分かり頂けるかと思います。

ミッドソール(シューズのクッション部分)の厚さは両方とも39mmで変更ありませんが、新作「アディオスプロ3」の方が横にボリュームが増しているのもお分かり頂けると思います。

このアウターソールの増幅によって走行時の安定感が抜群に増しました。詳しくは下記レビューにてお伝え致します。

早速「アディオスプロ3」を履いて走ってみた!前作「アディオスプロ2」との違いを踏まえて

早速「アディオスプロ3」を履いて走ってみました。10キロをいろんなペースで走ってみて感触を確認しました。

以下「アディオスプロ3」が気になるランナーさん向けにレビュー致します。

脚を入れたときのフィット感やサイズ感は?

私はすべてのメーカーのランニングシューズはサイズ25.5センチです。「アディオスプロ3」も25.5センチで全く問題ありません。

アディダスのシューズはもともと足の幅が他メーカーのシューズよりも広く作られておりますので、足幅が広い私にはジャストフィットでした。シューズの紐はきつく締めすぎると靴ズレを起こしますので気を付けましょう。

「アディオスプロ3」ではフィット感が大きく向上しました。その要因としてヒール(かかと)に内蔵されているピンク色のパットが前作「アディオスプロ2」よりも厚くなりました。

このパットによりフィット感が明らかに向上して、走っている時の「抜ける感じ」はなくなったと言っても良いでしょう。

あとはヒール(かかと)部分のとんがりが特徴の「アディオスプロ3」ですが、

これは履いた時のフィット感を調整するのに立てたり折り曲げたりして、フィット感調整できます。あとこのとんがりシューズを履くときのプルリング的な役割を果たします。履くときにとんがりをひっぱりながら履くと履きやすいです。

ちなみに私はとんがりを立てる派です。ただこのとんがりは私のように厚手でくるぶしを覆うようなソックスだと良いのですが、くるぶしのから下のソックスだととんがりがかかとに引っかかる可能性がありますので注意が必要です。

「アディオスプロ3」の重さは?

さてこれだけハイテク機能が備わった「アディオスプロ3」ですから、重さが気になりますよね。早速測定してみました。その重さは25.5センチでなんと!197gとアディオスプロでは初めて200gを割りました!

他社の厚底カーボンシューズの重さと比較致しました。すべてサイズ25.5センチで私が測定したものになります。

メーカー名 商品名 一足の重さ
(25.5㎝)
アディダス アディオスプロ3 197g
アディダス アディオスプロ2 208g
アシックス メタスピードエッジプラス 188g
ナイキ アルファフライネクスト% 190g
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 178g
ナイキ ズームフライ5 260g
ホカオネオネ カーボンX3 217g

他社の厚底カーボンシューズと全くそん色ない重さとなりました。

こうして手で持ってみても見た目のゴツさとは裏腹に軽さを感じますし、履いて走ってみてもその軽さを感じることが出来ます。

グリップ力や耐久性は?

「アディオスプロ3」では前作「アディオスプロ2」で耐久性の定評があった、『LIGHTWEIGHT TEXTILE RUBBER(ライトウェイトテキスタイルラバー)』という軽量ラバーが引き続き採用されました。

前作「アディオスプロ2」でもアウトソールの耐久性の高さを実感しておりましたが、新作「アディオスプロ3」ではかかと部分がさらに強化。前作にはなかった「ADIZERO」の文字部分も補強されております。

「アディオスプロ3」の先端にはこれも前作「アディオスプロ2」で耐久性に定評のあった『CONTINENTAL RUBBER(コンチネンタルラバー)』が引き続き採用。

『CONTINENTAL RUBBER(コンチネンタルラバー)』 とは、自動車やレース用の自転車に採用されている耐久性の高いラバーで、私も前作「アディオスプロ2」では頑丈かつ消耗が極めて少なかったと実感。

 

『LIGHTWEIGHT TEXTILE RUBBER(ライトウェイトテキスタイルラバー)』の表面を拡大してみるとやすりのようにこまかい溝が見えます。これが抜群のグリップ力を発揮してくれます。

濡れた路面でも全然滑らないのはオールウェザースポーツであるランニングではありがたいですね。

反発力・推進力、安定感は?

「アディオスプロ3」で期待されている性能に爆発的な反発力から得られる推進力と言われております。

 

特に上記でご紹介致しました5本指エナジーロッドが新作「アディオスプロ3」では単一構造(フルレングス)となったことで、前作「アディオスプロ2」よりもさらに推進力が増しました。

その5本指エナジーロッド(カーボンプレート)の反発力から得られる推進力をいろんなペースで走って体感してみました。

はじめは1キロ5分台で入りましたが、ここではクッション性と反発力を感じるものの推進力は感じず。しかし途中1キロ3分22秒で走った時には爆発的な推進力を感じました。

ハーフマラソン1時間半切るくらいの脚力の私ですが。最近は1キロマックス3分30秒で走るのがやっとでしたが、「アディオスプロ3」の爆発的な推進力で3分22秒で走れました。

 

その後もいろんなペースで反発力から得られる推進力を確認しましたが、推進力を感じるのは1キロ4分30秒くらいかなと感じました。

 

そしてなによりも「アディオスプロ3」では足幅が広がったことで、前作「アディオスプロ2」よりも抜群に安定感が増しました。

前作「アディオスプロ2」ではコーナーを曲がるときや凸凹した路面で足をくじきそうになることがあり安定感にやや不安要素がありましたが、新作「アディオスプロ3」では見事にこの不安要素を払しょくしてくれました。

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他社厚底カーボンとの値段の違いは?

近年スポーツメーカー各社が最新の技術を駆使して開発している「厚底カーボンシューズ」 最高技術の結集だけに近年ランニングシューズが高騰してきております。

アディダスの最高技術の結集でもある「アディオスプロ3」の価格(定価)も気になりますよね。他社の厚底カーボンシューズと値段(定価)を比較してみました。

メーカー名 商品名 定価(税込)
アディダス アディオスプロ3 26,400円
アディダス アディオスプロ2 26,000円
アシックス メタスピードエッジプラス 27,500円
ナイキ ヴェイパーフライネクスト%2 26,950円
ナイキ アルファフライ 33,000円
ナイキ アルファフライ2 31,900円
ナイキ ズームフライ5 18,700円
ホカオネオネ カーボンX3 27,500円

どれも2万オーバーと数年前では考えられないお値段となってます・・ ただ「アディオスプロ3」は前作「アディオスプロ2」と比較して400円ほど値上がりはしたものの、他社とそん色ないお値段となっております。

 

お値段がお値段だけに当ブログのランニングシューズレビューや他の方のレビュー記事、そして何よりも一度店頭で試し履きして「しっくりくるか?」を確認されることをおすすめ致します。

 

ちなみに私の足の形状や現在の脚力では最近は下記の4足の厚底カーボンで収まってきております。

※左下から時計回りにナイキ「ズームフライ5」、アシックス「メタスピードエッジプラス」、ホカオネオネ「カーボンX3」、アディダス「アディオスプロ3」

 

普段の練習のペース走などではナイキ「ズームフライ5」、ハーフマラソンやスピード練習ではアシックス「メタスピードエッジプラス」もしくはアディダス「アディオスプロ3」、フルマラソンではホカオネオネ「カーボンX3」といった具合です。

当ブログでは上記ランニングシューズ以外のレビューも行っておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね↓

サブ3.5ランナーの私が今流行りのランニングシューズをいち早く実走レビュー!厚底カーボンシューズがメインです。
「ランニングシューズレビュー」の記事一覧です。

札幌マラソンのハーフマラソンで「アディオスプロ3」を履いてみた!

2022年10月2日に開催された「札幌マラソン」のハーフマラソンで早速「アディオスプロ3」を履いてみました!

実は大会前日にゴルフをしてしまって、カート無しで2万歩歩いてからのハーフマラソンでしたので、脚がもつかどうかかなり不安ではありましたが・・

結果は1時間31分12秒!と3年前の同じ「札幌マラソン」と比べて1秒早かったです。前日にゴルフして2万歩歩いた割には上出来でした。

これは「アディオスプロ3」の反発力から得られる推進力の賜物だと感じました。スピードに乗った時と、逆に脚に疲労感を感じてスピードが落ちたときにグイグイ前に進むのを実感致しました。

 

カーブを曲がった時に起こる厚底カーボン特有の足をくじく感じも全くなく、安定性も抜群でした。

 

ちなみにハーフマラソン走る前に練習で「アディオスプロ3」にて60キロ走った後、「札幌マラソン」のハーフマラソンで「アディオスプロ3」を使用した後のアウトソール(靴のうら)の状態はというと、かかと部分や、

つま先部分はほぼノーダメージ。「アディオスプロ1」に見られた「エナジーロッド」によるくぼみも全く見られません。

唯一の損傷箇所はというと、つま先外側のへこみ部分に多少の擦れがあるくらいで、ナイキ「ヴェイパーフライネクスト%2」や「アルファフライネクスト%」と比べても、超が付くくらい耐久性は高いと言えるでしょう。

反発力から得られる爆発的な推進力、そして頑丈な耐久性からも「アディオスプロ3」とは長い付き合いになりそうです。

まとめ:「アディオスプロ3」はフルマラソンサブ3.5以上、ハーフマラソン1時間35分以内の方におすすめ

想定以上の進化、爆速だったアディダス「アディオスプロ3」

高性能シューズゆえにやはりある程度の脚力がないと使いこなすのが難しいと感じました。

 

私が実際に走ってみた感触だと「アディオスプロ3」を使いこなすことが出来るのはフルマラソンだとサブ3.5以上、ハーフマラソンだと1時間35分以内で走るランナーかなと実感致しました。

 

なので私は上記でご紹介した通り、「アディオスプロ3」はハーフマラソン用で、私の脚力ではフルマラソンは脚が耐えられないと判断しております。

ただフルマラソンだとサブ3.5以上、ハーフマラソンだと1時間35分以内でさらに上のタイムを目指したい方、厚底カーボンシューズでも安定感を得たい方には超絶おすすめです。

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